葉酸は、葉野菜に多く含まれているビタミン類です。そのため、体内で葉酸が多く使われる妊娠中には葉野菜を積極的に食べることが大事です。
でも中には、「葉野菜は苦味があって好きではない」
「つわりで、匂いが気になって食べることができない」
という女性もいますよね。とはいえ食べなければ母体が葉酸不足となってしまいます。さらに、その悪影響が赤ちゃんの発達にも及ぶ可能性があります。
葉酸を摂取したくても、風味の問題で葉野菜を食べることができない…。このような場合は、どうすれば良いのでしょうか?
ここでは、葉酸の味や風味を気にせずに摂取できる方法をご紹介します。
調理の工夫では意味がない?
葉野菜は、茹でたり炒めたりすると、苦味が抜けて食べやすくなります。そのため、そのように調理して葉酸を摂取しようとする人も、少なくありません。
でも、注意してください。苦味が抜けた場合、葉酸も一緒に抜け出てしまっています。これでは、いくら食べやすくなっても意味がないですよね。では、生の状態で強めに味付けをして食べる方法はどうでしょうか?
茹でたり炒めたりしなければ、葉酸は抜けずに残ります。苦味も残りますが、調味料の味が打ち消してくれますよね。しかしこの方法では、塩分を摂りすぎる可能性があります。妊娠中の女性にとっては、葉酸不足だけでなく、塩分の過剰摂取もタブーですよ。
つまり葉野菜から葉酸を摂取するには、加熱や調味料などで過度に手を加えない方が良いということです。
味を隠した葉酸サプリがおすすめ
とはいえ手を加えなければ、葉野菜は苦く食べにくいままです。そのため、つわりなどでどうしても葉野菜を食べにくい場合は、葉酸サプリを利用しましょう。葉酸サプリなら、風味を気にせずに葉酸を摂取できるのです。
ただし葉酸サプリには、
- 葉野菜などの天然素材で作られたもの
- 石油から化学合成されたもの
この2種類があります。前者には、原料には野菜が使われている以上、多少の苦味があります。水で一気に飲み込んだ場合でも、喉の奥に苦味が広がることがあるのです。一方後者の葉酸サプリには、葉野菜が使われていません。
そのため葉野菜独特の苦みは全くなく、その分飲みやすいと言えます。ところが化学合成された葉酸サプリには、化学物質過敏症のリスクがあります。
飲み続けることで、体内に化学成分が蓄積されてしまうのです。これもやはり、母子にとっては良いことではありません。
そのため当サイトでは、天然素材で作られた葉酸サプリをおすすめします。苦味はありますが、葉野菜そのものと比べると微々たるものです。
また中には、糖などでコーティングした葉酸サプリもあります。コーティングは胃に到達してから溶けるので、喉の奥で苦味が出てくる心配はありません。
風味を全く気にすることなく、なおかつ化学成分の悪影響も恐れずに、葉酸を摂取できるわけです。
葉酸タブレットや葉酸キャンディ
最近では、葉酸をおいしく食べることのできる加工食品も販売されるようになっています。たとえば、葉酸タブレットや葉酸キャンディです。
葉酸タブレットは、噛んで味わうタイプの葉酸サプリです。原料には、葉野菜だけでなくレモンなどのフルーツも使われています。
さらに、果汁やヨーグルトなどの風味も加えられています。そのため口に入れても、苦味を感じることはありません。
もちろん調味料と違い、塩分過多の心配もありませんよ。葉酸キャンディも同様で、やはりおいしく食べることができるよう、味に工夫が凝らされています。
また、多くの場合はシュガーレスとなっています。そのため一般的なキャンディと異なり、食べても糖分の過剰摂取にはなりにくいと言えます。
どちらも爽やかな風味なので、つわりの時でも食べやすいということで好評です。鉄分やビタミンB6、B12なども一緒に配合されていることが多く、健康管理に一層役立つという点でも注目されています。
葉酸の味についてのまとめ
このように葉酸は、様々な方法で摂取できるのです。葉野菜の苦味や青臭さがどうしても気になり、食べることができないという人は、参考にしてくださいね。
葉酸サプリ
天然素材から作られたものが安全でおすすめ。糖などでコーティングしてあると、苦味を感じずに飲み込むことができます。
葉酸タブレットや葉酸キャンディ
フルーツが原料となっている上に、おいしく食べることができるように別の風味も加えてあります。それでいて、塩分や糖分の過剰摂取の心配もありません。
もちろん食事から摂取することも大事なので、加工食品に頼ってばかりではなく、葉野菜も無理のない程度に食べましょうね。